タイ料理の歴史と特色

タイ料理の歴史と特色

こんにちは!ラクうま!おうち本格タイ料理「スースーデリ」です。

本日はタイ料理について投稿させていただきます。タイ料理は、様々な地域の料理が組み合わさった複雑な味わいのある料理だと言われています。

もともと、アユタヤやバンコクは、東西の文明が交錯する港町として栄えていました。海外沿いに、東からは中国、ベトナム、西からはインドやアラブ、マレーの商人が渡来して、それぞれの食文化を持ち込みました。近代以降は、西欧文化の影響もあります。一方、チャオプラヤー川流域には主に農業に従事するタイ人が、豊かな自然に依存した食生活を送っていました。

色々な文化が行き交う中で、様々な味を吸収し、出来上がったのが現在のタイ料理と言えます。

タイ料理の味付けは、「甘味、酸味、酸味、塩味、旨味」の組み合わせで成り立っています。こちらにパクチーなどの香草や、発酵食品の香りが加わります。この味の成り立ちの源泉は、なんといっても豊かな自然の恵みです。

ライム、タマリンド(タイで良く使用される果物)のさわやかな酸味、ココナッツミルクやヤシ砂糖のまろやかな甘さ、スパイスや発酵食品はすべて豊かな自然の生み出した産物です。

「田には米あり、水に魚あり」というスコータイ王朝の碑文の言葉があります。昔から自然の恵みをうまく生かし、独自の食文化を形成していきました。

タイ料理を語るうえで、欠かせないのが地域ごとの味の特徴です。言葉や食習慣などの文化的な面でも4つの地方に区分されています。

①北部:北部はラーンナー王国という別個の国であった地域で強い独自性があります。高い山々に囲まれ、高原野菜が栽培されています。ミャンマー料理の影響がみられ、発酵食品を多用し、塩辛く酸っぱい味付けが特徴です。代表的な地域は、チェンマイやチェンライ、スコータイが分類されます。代表料理は、サイウア、エップムー、台座のついたトレイで出されるもてなし膳「カントーク」などがあります。

②東北部:東北部(イサーン地方)はラオスの文化圏に属されます。東北料理の料理の特徴は、食材の多様さです。鶏肉や魚、牛に加えて、昆虫食の伝統もありますし、カエルやヘビなどほかの地域では食さない食材も食べます。また血を含む生肉食の習慣もありましたので、バンコクで受け入れらるようになるまで、開発が遅れている地域と呼ばれてきました。しかし現在では、ガイヤーンやソムタムなど日本でも人気のタイ料理となっています。主食はもち米で、ガイヤーンやソムタムと一緒にもち米を手で食べます。

③中部:大平野とチャオプラヤー川、海の恵みを特徴としています。交易の中心となるような都市が多く、ほかの地方より様々な味付けが発展しました。世界的な米の産地でもあり、海や川の豊かな食材、米、そして外国からの接触の多さからくる多様な工夫がされている料理が多いです。また中華料理からの影響を色濃く受けていますので、中華鍋を用いて、強火で炒める料理も多いです。バンコクや、アユタヤなどがこの地域に分類されます。日本で良く食べられる料理はこの地方の料理が中心です。

④:南部 マレー半島にあたる地域で、いわゆるタイ族本来の環境から、最も遠いところにある地域です。マレーやインドネシアに隣接しているので、スパイスを多用するのが特徴です。最も味が濃く、辛く、塩辛いと言われています。内臓を塩漬けにした発酵調味料タイプラーなどもつかいます。付け合わせの野菜で濃さを中和させながら食べます。サムイ島、プーケットなどがこの地域に分類され、ゲーンルアン、サトーパットカピ、ゲーンタイプラーなどが有名です。

 

地域の特色の違いを楽しみながら、タイ料理を楽しむのもおもしろいですよ。ありがとうございました!

share

BLOG 最新記事